長野県の大澤酒造には、300年前の酒の話があります。
1689年(元禄2年)の酒を開栓したところ、素晴らしい芳香で
100年もののシェリーのようだった、と言われています。
かつての日本酒は加水量が多かったり、アルコール度が低かったり、
容器も密閉度が低い場合があったり。
そのような場合では、空気中の酢酸菌が酒の中に入り酢のように、
ということがあったようです。
また、日本酒やワインの醸造酒は、酢酸発酵をさせて米酢やビネガーを
造られることから、俗説的に酒は古くなると酢になると言われたようです。
ヴィンテージで楽しもう!
中国の古い慣しに「女児酒(nyuiarucyu)」という、女子が生まれたら
甕の紹興酒を求め、結婚する時に持たせるというものがあるそうです。
ワインではよく、誕生ももちろん記念すべき年のボトルを取っておく、
そんな未来への酒の楽しみ方があります。
では、日本酒は?
年を重ねて味わいを深める酒、そんな楽しみ方が徐々に増えてきています。
そうなると、ヴィンテージで楽しむ酒にもなります。
熟成と人生を重ねて後年に振り返り乾杯する心豊かなシーンへ、
記年美酒シリーズは年を揃えてご提案します。
香りで楽しもう!
古酒の魅力の一つ、香り。
リラックスさせてくれる、柔らかく包み込まれるような特徴。
新酒の吟醸酒の香りは、フルーティーで豊かな香りですが、
アルコール感の刺激的な印象があります。
対して古酒の香りは、ふくよかに漂う優しい香り。
余韻も長く、飲み終えたグラスでも楽しめるものです。
ストレスフルな現代、香りに注目して楽しんで見るのもおすすめです。
ブレンド・アッサンブラージュ
かつて日本がまだ豊かな時代でなかった頃、安く酒を造る手段としてブレンドされることがありました。
そんなイメージから今、時代は個性と個性を重ねより厚みやバランスの良い酒へ導く手段へ。
このプロの技術は味噌などと同様の深みある味わいを引き出すものです。
ワインやウィスキーの世界では製品の価値を高めるその技術こそ、ブランド価値となっています。
日本酒熟成酒の世界でも「美味しいものを提供する」というシンプルな目標のため、用いられることが増えました。
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