テイスティングコメント
「やや控えめなブーケの香りと軽い熟成のアロマ。軽快で辛口のシェリーの印象。これからさらに味を出していく予感。手でグラスを温めていくと、レーズンのようなリッチな果実味の香りへ。」
「長期の低温熟成酒だけが持つ、上品で綺麗なテイスト。まろやかで奥行きを感じる複雑さもある。アルコールの刺激を感じさせない上質感ある味わい。比較的飲み手を選ばずに楽しませてくれる。」
「やや甘味の残る余韻の長さが幻想的で印象的。酒袋から滴り落ちる雫一滴一滴を集めた凝縮感に、造り手の意図を印象つける深い余韻。」
上野伸弘

鳥海山の豊かな自然に抱かれた秋田県由利本荘市。気候風土と豊かな自然に恵まれた地に、美酒『天寿』はある。1830年に創業以来190年、歴史と伝統に革新を積み重ねながら美酒を追い求め続ける。鳥海山の清らかな伏流水、原料米は「酒造りは米作りから」の信念で設立された「天寿酒米研究会」を中心とした契約栽培米100%。水・米・人にこだわり、自慢の水と米、蔵人達が技と情熱を注ぐ蔵だ。
その鳥海山の万年雪が生み出す伏流水と、蔵人を中心とした「天寿酒米研究会」が栽培する、「酒こまち」や「美山錦」を主な酒米としている。艶やかな香りが特徴。まるく膨らみのある口当たりの良さが光る。
酒蔵の随所に見られる、酒造りに対する天寿酒造のこだわりと工夫。洗米用定量自動計量器や米研ぎ後の水切り作業に用いる脱水機等々、天寿酒造で独自に開発・改造された機械が多々。良質な酒を造ることに、常に模索し続ける意欲がすごい。蔵人が力を最大限に傾ける事が出来る環境の整備が行われている。
この革新性と長い歴史と伝統、全ては良い酒のため。このシンプルな思想が、この蔵が多くの人に愛される由縁だろう。
上野伸弘(PSC・一般社団法人刻SAKE協会常任理事)
「天寿 秘蔵大吟醸古酒 720ml」について
原材料名 |
米・米麹 |
原料米 |
米(国産)、米麹、醸造用アルコール |
精米歩合 |
35% |
アルコール度数 |
17% |
ブレンド
及び保存環境 |
なし
低温熟成 |
容量 |
720㎖ |
ヴィンテージ |
1989年 |
生産本数 |
およそ 本 |
-
「蔵元」について

会社名 |
天寿酒造株式会社 |
|
TENJU SHUZOU Co.,Ltd. |
住所 |
〒 015-0411
秋田県由利本荘市矢島町城内字八森下117
TEL 0184-55-3165 |
代表者 |
大井 建史氏 7代目 |
|
26名 |
創業 |
文政13年(1830年) |
|
|
WEB |
https://tenju.co.jp/ |